掃除の継続に役立つ記録の活用法

断捨離

部屋が散らかっていると気になりますよね。
気が向いて掃除を始めても、なかなか続かず、あっという間に元の乱雑な状態に戻ってしまうことも少なくありません。

そんな時は、掃除の進捗を記録してみることをお勧めします。
記録方法はシンプルなものから詳細なものまで、自分に合ったスタイルで行うと良いでしょう。
掃除をしたらその都度、何をどこまで片付けたかをメモに残すのです。

この記録が、掃除した内容を振り返る良い機会になり、次に何をすべきかを明確にし、掃除へのモチベーションを保つ手助けとなります。

ここで具体的な記録の方法をいくつか紹介しましょう。

1.オンラインでの記録

個人的にも実践しているこの方法は、インターネット上で日記をつけることにより、日付が自動で記録されるため非常に便利です。

例えば、ブログに「今日処分した不要なスカート、壊れたおもちゃ、使い切れなかった乳液」といったアイテムをリストアップします。
これらをただリストするだけで十分で、必ずしも他人に見せる必要はありません。

さらに詳しく記録したい時は、アイテムごとに情報を追加することもできます。
たとえば、
「スカート:福袋で手に入れたが好みではなかった」
「壊れたおもちゃ:居間に長く放置されていたキティのぬいぐるみ」
「使用しきれなかった乳液:購入時期不明」
といった具体的な情報を加えると良いでしょう。

過去には毎日不要品を記録するブログを運営し、読者からのコメントがモチベーションになることもありました。

ブログが苦手なら、Instagramや他のソーシャルメディアの利用もおすすめです。
こちらは短い文章での投稿が一般的なので、取り組みやすいかもしれません。

オンラインで記録を残しておくと、後で振り返る際にも「こんなにも多くの物を処分してきたんだ」と自分自身を励ますことができます。

2.掃除の記録を手書きで管理する方法

デジタルデバイスを避けたい方には、手元のノートを使うことをお勧めします。
すでに使っている日記帳やメモ帳に掃除の記録を加えてみましょう。

完璧主義の方は、他の内容と混在させたくないと感じるかもしれません。そうした場合は、ノートの端に記録を残すか、色の異なるペンを使用するといいでしょう。紙のノートの利点は、すぐに手軽に書き留められることです。「スカート」といった単純な記録でも充分です。

3.紙のカレンダーに記入する

さらに簡単な記録方法として、カレンダーの余白にメモを取る手法があります。
カレンダーを用いると、一ヶ月間の活動が一眼で確認でき、日々の積み重ねが目に見えて満足感を感じられます。

例えば、故向田邦子さんは多くの連載を持ちながらも、カレンダー一冊で全てのスケジュールを管理していました。
紙のカレンダーはそのシンプルさから、手間が少なく管理しやすいため、煩わしいことを避けたい人に特に推奨されます。

もちろん、デジタルのカレンダーも利用可能ですが、物理的に大きい紙のカレンダーの方が書き込みやすく、視覚的にもインパクトがあります。

4.写真で記録する

物を捨てた記録を視覚的に残したい場合は、写真を撮影する方法があります。
ただし、写真が増えるとデバイスのストレージを圧迫する可能性があるため注意が必要です。

かつてはデジタルカメラで撮影し、その日のうちにパソコンに保存してブログにアップしていましたが、今はスマートフォンで撮影すれば、クラウドサービスへ自動的に保存されるため、より手軽になっています。

写真はその後削除することを忘れずに。
また、整理前後のビフォー・アフター写真を撮ることで、明確な変化を視覚的に確認でき、掃除を続けるモチベーションにつながります。

5.グリッドノートを使う

グリッドの入ったノートを活用して日々の進捗を視覚的に追跡する方法もあります。
グリッドノートに日付を記入し、毎日の活動を塗りつぶしていくことは、進捗の管理に非常に役立ちます。日本ではこのようなノートが安価で手に入りやすいです。
例えば、「ジャポニカ学習帳」は5冊360円とお手頃です。
既存のノートに自分でグリッドを描くことや、オンラインでグリッドペーパーを印刷して使うことも可能です。

6.アプリを活用する

整理整頓を記録する専用のアプリケーションの使用もおすすめです。
私は試したことはありませんが、「キログ」というアプリはそのユニークな名前で印象的です。

このアプリは「記録」と「ログ」を組み合わせています。
習慣化をサポートするアプリも多く、アプリが得意な方には特に向いています。
デジタルツールの利点として、共有や共同編集が簡単に行えるため、他人と一緒に整理活動をする際にも便利です。

7.動画で記録する

さらに、動画を撮影してソーシャルメディアやYouTubeに投稿する方法も効果的です。
視聴者からのコメントや応援が新たなモチベーションにつながります。
スマートフォンのタイムラプス機能を利用すれば、部屋が段々と片付いていく様子を楽しみながら確認でき、これが片付けを続けるための大きな刺激となるでしょう。

整理整頓の進捗を効果的に管理するコツ

1.シンプルな記録方法を選ぶ

複雑な方法は避け、できるだけシンプルな記録方法を選んでください。
日々の整理を記録することは、正確なデータを求める化学実験とは異なり、整理整頓を続けるためのモチベーションを支える手段です。
そのため、最も簡単な方法を採用することが重要です。

2.記録に固執しない

記録は整理整頓を支援するものであり、目的そのものではありません。
物を捨てることができればそれで十分です。
目標は、より快適な生活空間を作ることにあります。

3.コストのかからない記録法を選ぶ

記録を続けることは長期間にわたるため、コストのかからない方法を選びましょう。
継続的な課金が必要なアプリは避け、手軽に始められる手段を選択するのが望ましいです。
これにより、経済的な負担が原因で整理整頓が中断されることを防ぎます。

4.定期的に記録を振り返る

記録を取っただけでなく、時々その内容を見返し、何が家に溜まってしまうのか、どのようなものを頻繁に捨てているのかを考えることが大切です。
この自己反省が、今後の整理整頓に役立ちます。

5.ポジティブな言葉遣いを心がける

記録に感想を加える際は、ネガティブな言葉を避け、前向きまたは中立的な言葉を使いましょう。
否定的な言葉はモチベーションを下げる原因となるため、楽しく感じられる表現を選ぶことが重要です。

6.記録をパーソナライズする

使用するノートやカレンダーに自分なりの工夫を加えてみてください。
特定の色のペンを使う、シールを貼る、記号を利用するなど、自分のスタイルを反映させることで、記録を続けるモチベーションを高めることができます。

7.豊かな視点でアプローチする

不足していることを数え上げるのではなく、できたことに焦点を当てましょう。
持っているものや達成できたことに感謝することで、断捨離への意欲を持続させることができます。

断捨離を持続するために提案したこれらの記録方法が面倒に感じる場合は、手帳に「正」の字を書くだけでも効果的です。
これだけで、何もしないよりは断捨離のモチベーションを維持できます。

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