「たまに使うかも」と思うと断捨離が進まない理由

断捨離

断捨離をしていると、「たまに使うかもしれない」と思って保管してしまうものがよくあります。

確かに、「たまに使うもの」は「全く使わないもの」とは異なります。

しかし、たとえたまに使うとしても、それをそのまま残しておくと、家の中の不用品は減りません。「たまに使うし」と思うものは、実際には「断捨離すべきもの」に近いアイテムです。

たまに使うものは本当に必要か?

自分の持ち物を見直してみると、「たまに使うもの」が結構あることに気づくでしょう。

例えば、ほとんど使わないけれど、年に一度くらいは使うマグカップやお皿などです。

これらは、必要だから使っているわけではなく、「持っているから使わなきゃ」と思って使っているだけなのです。

つまり、なくても困らないものです。

キッチンツールにも同様のものがたくさんあるはずです。

このようなアイテムを「たまに使うし」と思って捨てないでいると、持ち物はどんどん増えていきます。

家中に散らばる「たまに使うもの」

人は「たまに使うかもしれない」と思って多くのものを残しますが、特に代表的なものを3つ紹介します。

アクセサリー・服飾小物

いつも同じアクセサリーでは飽きるため、指輪やピアス、スカーフなどを多く持っている人が多いでしょう。

「普段使うものは決まっているけれど、たまにはこれも使うし」と考えて残しているアクセサリーが、引き出しやジュエリーボックスを混雑させていませんか?鎖が絡まっていたり。

こうした小さなものは、店で見つけると簡単に買ってしまうことが多く、何も考えずにいるとどんどん増えていきます。

「たまに使う」と思うものでも、捨てないとシンプルな暮らしは実現できません。

キッチン用品

食器に関しては既に触れましたが、キッチン用品にも「たまにしか使わないもの」がたくさんあります。

例えば、ホットプレートやフォンデュセット、パン焼き機など。
頻繁に使っているなら問題ありませんが、押し入れで待機している時間が長いなら、処分したほうが良いかもしれません。

これらのキッチン用品を使う調理は、フライパンや鍋などの基本的なものでも対応できます。

「もう読み終わったけど、たまには読むかも」。
この心理があるため、本棚がいつまでたっても整理されないのです。

私も同じような本をたくさん持っていましたが、引っ越し前にかなり処分しました。

「たまに使う」という心理の真実

「たまには使う」と思って物を捨てられないとき、実際にはそのアイテムを将来使うと確信しているわけではありません。捨てるのが嫌で「たまには使う」と自分に言い訳しているだけなのです。

もったいない精神

日本には「もったいない」という概念が深く根付いています。
物を大切にし、無駄にしないことが美徳とされる価値観です。

「もったいない」という言葉は英語には存在しません。
もちろん、物を大切に使う考え方はありますが、「もったいない」を正確に表現する英訳はなく、文脈に応じて工夫する必要があります。

時には「もったいない」をそのまま「mottainai」と言うこともありますし、「MOTTAINAI」と書かれたエコバッグも見たことがあります。

私たちは幼いころから「もったいない」と言われて育ったので、「物を捨てるのはもったいない」と思いがちです。
しかし、実際にもったいないのは使わないことであり、「もったいない」と感じたときには「本当にそうか?」と自問することが大切です。

現代の物があふれる社会では、「もったいない」と思って何でも取っておくと、家がガラクタでいっぱいになってしまいます。

不安を避けたい心理

将来の不確実性に対する不安を和らげるために、物を捨てずに持ち続けることがあります。
「たまには使う」と思って残しているマグカップやお皿は実際には不要ですが、「いつものマグカップが割れるかもしれない」「たくさんのお客さんが来たときに必要かもしれない」と予測しているのかもしれません。

しかし、お気に入りのマグカップが割れたら、新しいものを買います。
買い物好きな人なら「前よりいいマグカップ」を楽しんで買うでしょう。
大勢のお客さんが来ても、実家から皿を借りたり、紙皿を使ったり、出前を取るなどで対応できます。

つまり、今の不安を避けるために「たまには使う」と言っているだけなのです。

「たまには使うもの」が多いとどうなるか?

「たまには使う」という理由で物を残していると、同じ用途の物をたくさん持つことになります。

「たまには使うもの」は普段使わないものです。
普段使っているものが野球で言うスタメンなら、「たまには使うもの」は控え選手です。

控え選手とさえ言えないかもしれません。登場回数が少なすぎて、ベンチ入りもできないような存在です。

服、靴、バッグ、鍋、ざる、その他の雑貨が増えてしまうのは、「たまには使うもの」がたくさんあるからです。

「たまには使う」は理由にならない

家に物が増えるのは、全く使っていないものだけでなく、たまには使うと思っているものも大量にあるからです。

「たまには使うから」と言って残すのは適切ではありません。

持つべきものは「ないと困るもの」「頻繁に使うもの」だけに絞ったほうがいいと私は思います。

過去1年に1度使ったからと言って、それを持ち続ける必要があるでしょうか?

不用なものを持つとスペースを取られるし、整理の手間も増え、ストレスも増します。

それでも余分なマグカップや皿、ざるを持ち続けたいですか?

それは賢明な選択でしょうか?

私は「たまには使う」を残す理由にしませんでした。
それでも引っ越しのときに「あまり使ってないじゃん、これ」と思うものがたくさん出てきました。

「たまには使うかも」と思うものを断捨離候補に入れても、私たちは、めったに使わないものを残してしまうのです。

多少使うものも断捨離を考えないと、家が物だらけになるのは避けられません。

この点を考えて整理をすると、もっとスッキリした環境が手に入りますよ。

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