突然気づくと、クローゼットや引き出しは服であふれていることがあります。
もし不要なアイテムの整理が苦手で、これまで服の整理をしたことがない方へ、ここにいくつかの簡単なステップを紹介します。
服を捨てずに記録する
まずは、服を一着も捨てずに、持っている服の全体像を掴みましょう。
服の種類や数を紙のノートやスマートフォンのメモアプリで記録することをおすすめします。
もし写真を撮って記録する方が楽であれば、その方法を取っても良いでしょう。
服をリストアップすることで、意外と多い服の量に驚いたり、実際にはほとんど着用していない服があることに気付くかもしれません。その結果、自然と服をいくつか処分したくなるでしょう。
服をすぐには処分できなくても、持ち物を記録しておけば、次回の買い物で参考になります。
服が多いと記録するのに時間がかかるので、1日15分程度を目安に、少しずつ進めるのが効果的です。
今日はこの引き出し、明日は別の引き出しを整理するなど、具体的な計画を立てて進めるとスムーズに整理できます。
服を三つのグループに分ける
選択に迷うときは、服を三つのカテゴリーに分類してみると良いでしょう。
1）愛着がなく、使っていない服⇒処分
2）使っていないが愛着がある、または捨てるか迷う服⇒保留
3）頻繁に使用しており、これからも着続ける予定の服⇒キープ
特に2）の服は、一度クローゼットから取り出し、箱やバッグに入れて別の場所に保管してみましょう。1年間そのままであれば、処分することを考慮するのがおすすめです。この方法は、使わないことを実感しやすくし、断捨離をスムーズに行う手助けとなります。
また、使わない服をクローゼットから移動することで、残す服が整理され、使いやすくなります。
保管している服を忘れないように、カレンダーや日記に保管場所を記録しておくことが役立ちます。経験上、目に見えない場所に置くと、存在を忘れがちになります。
知人に服を譲る
服を捨てる代わりに親しい人に譲ることで、服とのつながりを保つことができます。服に特別な愛着を持っていて手放すのが難しい人は、既存の関係を少しでも維持できる方法を選ぶことで、心の負担を軽減できるでしょう。
未練が残ると感じる場合は、すっきりと手放すことを選ぶのもひとつの良い方法です。
服を段階的に整理する
一度にたくさんの服を整理するのではなく、少しずつ服を手放すことで整理を始めやすくなります。毎日または毎週一着ずつ整理するなど、徐々に進めていくことをおすすめします。
整理の時間帯をあらかじめ決めておくと、整理が習慣となりやすく、次第に自然と服を整理する習慣が身に付きます。特に朝の時間に整理を行うことが効果的ですが、ご自身に合った時間帯を見つけて進めてください。
明らかに必要ない服を選び出す
愛着があるものの、もう着ない服を手放すのは難しいですが、明らかに不要な服は整理しやすいものです。整理を始める前に、「明らかに必要ない服は何か」と自分自身に問いかけ、その答えをリストアップしてみましょう。
整理時に考慮すべきポイントは以下の通りです：
・サイズが合わない服 特に小さいサイズの服は着用機会がなくなるため、整理の対象です。過度に大きい服も、自然ではない場合は手放しましょう。
・損傷が激しい服 シミや穴があるなど、修復が困難または不可能な服は整理するべきです。これらはもはや日常的に着用するには適していません。
・スタイルが古い服 流行が過ぎ去った服で、もう着る機会がないものは、ビンテージ価値がない限り、整理することを検討します。
・色褪せや変色が目立つ服 色が褪せたり変色している服は見た目が悪く、着ることによる満足感が得られないため、整理の候補になります。
・着心地が悪い服 何らかの理由で着心地が悪い服は、着用機会が減るため、整理しても問題ありません。
これらのポイントを基に、冷静にどの服を手放すかを選びましょう。
同じタイプの服を整理する
よく似たシチュエーションで着用する服で、素材や色、デザインが少し違うだけのものは、まとめて見直し、不要なものを整理しましょう。たとえば、同じようなTシャツが30枚ある場合は、これを減らして引き出しをすっきりさせることができます。同じ目的の服でも、実際によく着るものとそうでないものがはっきりとします。あまり着ないものは処分しても生活に支障はありません。
新しい服の購入を控える
既に持っている服を定期的に整理することは大切ですが、これから購入する服の量を意識的に減らすことで、将来的な整理の手間も減らすことができます。すでに多くの服があるので、新しい服を買うのを控えることは問題ありません。服は毎年新しく購入する必要はなく、本当に必要な時だけ新しいものを購入するルールを設けると良いでしょう。
捨てる際の考え方
柔軟な整理方法を取り入れてきましたが、実際に手放す時に「もったいない」「まだ着られる」「将来また着るかも」とためらうことがあるでしょう。
そのような時は、これからも現在の状態を続けたいかを自問自答してみてください。具体的には以下のような点を考慮します：
・これからも多くの服を持ち続けたいか
・常に満杯のクローゼットや引き出しと共に生活したいか
・手元にある服と一生付き合っていきたいか
・着ない服をずっと持ち続けたいか
服が多すぎることによる問題を認識し、少し整理することで以下のメリットが得られます：
・朝の服選びに迷わない
・外出準備がスムーズになる
・無理に収納スペースを使う必要がなくなる
・必要な服をすぐに見つけやすくなる
・着ない服に場所を取られることがなくなる
・収納方法を一から考え直す必要がない
服を失うことではなく、新しい生活空間を得ることと考えれば、整理はずっと楽に感じられるでしょう。
まとめ
断捨離が初めての方へ、手軽に始められる服の整理方法をご紹介しました。
服は普段から劣化しにくい消費品なので、すぐにダメージを受けることは少ないですが、一人で管理するには多すぎる量を持っていることもあります。そんなとき、いずれは整理して手放す決断が必要です。
状態の良い服は他の人にも活用してもらえる可能性があります。使わない服は早めに整理して、シンプルで快適な生活を目指しましょう。
