服を購入しても結局着ないままクローゼットで眠らせてしまうことがありますか？
スマートフォンを使っていると、広告やインフルエンサーの推奨によって、つい衝動的に商品を購入してしまうことがあります。これを「衝動買い」と呼びます。
衝動買いは、商品を見た瞬間にそのまま購入してしまう行動を指します。
このような購入行動を防ぐために、スマートフォンやソーシャルメディアの使用を控える方法もありますが、多くの人にとってこれらは情報収集に不可欠です。
そこで、購入欲を抑制するためのノートの活用法を3つ紹介します。これにより、購入の悪循環を断ち切ることが可能です。
「欲しいものリスト」の作成
何か欲しいと思ったら、すぐに購入するのではなく、「欲しいものリスト」に記録しましょう。これは、購入予定のアイテムを順番に管理するリストです。
リスト作成には、紙のノートや家計簿アプリ、スマートフォンのアプリなど、どの方法を使っても構いません。アイテムが次々に欲しくなる場合は、スプレッドシートの使用をお勧めします。
リストに記載する項目は以下の通りです。
・日付：衝動を感じた日
・アイテム：例えば、ヴィンテージ風のプリーツスカート
・購入可能な場所：例えば、Amazon
・価格：例えば、6600円
欲しいと思ったアイテムをリストに記載して、定期的に見直すことが重要です。見直す頻度は、自分の衝動の頻度によって異なります。頻繁に欲しいと思う場合は、毎日の見直しがお勧めです。
リストを見直して不要と思われるアイテムは、紙の場合は線を引いて消し、デジタルの場合は削除します。
リストに残っているアイテムや、何度削除しても登録されるアイテムは、本当に欲しいものと考えられます。これらのアイテムだけを集めて別のリストを作り、購入の優先順位を設定しましょう。
一度にすべてを購入すると、家計に負担がかかるだけでなく、保管場所も必要です。新たに購入する際には、金銭的な負担、物理的なスペース、メンテナンスや心理的なストレスも考慮する必要があります。
優先順位を決める際には、以下の3点を考慮してください。
・必要度
・予算
・保管場所
これらのステップを踏むことで、衝動買いを回避できます。
初めての場合は、欲しいアイテムを記録する「ウェイティングリスト」から始めてみましょう。リストに載せたアイテムをキャンセルしても問題ありません。気軽に試してみてください。
30日間考える購入リストノート
何か購入したいアイテムがある場合、それをノートに記録し、30日間（1ヶ月）考えてからまだ欲しいと感じたら購入を決めましょう。
記録方法は自由ですが、各ページに一つのアイテムを記録する小型のメモ帳がおすすめです。
ノートの最初には、日付と欲しいアイテムの名前を大きく書き、その下に追加情報を記入します。
良い追加情報の例としては以下のようなものがあります：
・アイテムを欲しいと思った理由
・価格
・販売場所
・使用予定のシーンやタイミング
・代替品がある場合はその情報
また、このノートには商品の写真を貼ったり、自分で描いたイラストを加えるスペースを確保しています。雑誌から商品の写真を切り取って貼るのも一つの方法です。
美しいノート作りに集中すること自体が購入を抑制する効果をもたらすので、デザインにこだわりたい方はぜひ力を入れてみてください。
ノートは定期的に見返して、必要な情報を追加することも忘れずに。たとえば、最初に記録したワイヤレスイヤホンについて数日後に別のモデルを見つけ、考えが変わることもあります。そのような場合、それぞれのアイテムにページを割り当て、比較情報を記入すると良いでしょう。
「30日間考える購入リストノート」は、手元に置いて衝動が落ち着くまで頻繁に参照すると効果的です。
現在は特定のアイテムに強く惹かれているかもしれませんが、時間が経過すると興味が別のものへ移ることがよくあります。時間とともに変わる「欲しい」という感情に真剣に向き合うことで、衝動を冷静に分析する手助けをこのノートがします。
感情分析ノート
「トリガー」とは、特定の行動を引き起こすきっかけを意味します。
購入したくなった瞬間の感情や衝動の引き金となる要因を記録するノートです。ノートの形式はアナログでもデジタルでもよく、すぐに書き留められる手軽なものを選ぶことが重要です。
このノートには以下の3点を記録します。
感情の発生
例：「ヴィンテージ風フレアスカートが欲しい」と感じた時
感情を引き起こしたトリガー
トリガーは詳細に記述します。例えば：
・YouTubeで「今季の必須アイテム」と紹介されたこと
・そのアイテムを着用しているインフルエンサーの画像
・別のフォロワーが「早速購入しました！」とコメントしていたこと
これらの中で最も影響を受けた要因を特定し、具体的な理由を記録します。ただ「Instagramを見ていたから」という曖昧な理由ではなく、具体的な影響源を掘り下げます。
当時の状況
感情が発生した具体的な状況を記録します。例えば：
・退屈していた
・ストレスが溜まっていた
・疲れていた
・寂しかった
・焦りを感じていた
・特に何も考えていなかった
・不満を抱えていた
また、感情が発生した時間帯も記録すると、分析が深まります。
感情を動かしたトリガーやその時の状況を定期的に記録し、ある程度のデータが集まれば、その分析から「夜にスマホを見ると欲しいと感じやすい」「退屈時にSNSをチェックすると衝動的になりがち」といった傾向を見つけ出すことができます。
これを踏まえて、衝動買いを引き起こすトリガーに対して効果的な対策を立てることが可能になります。
まとめ
この記事では、衝動買いを抑えるための3種類のノートを紹介しました。どれも試す価値があり、内容は自分の状況に合わせて調整できます。記録のハードルを低く設定することがポイントです。
これにより、自分の消費行動を客観的に観察し、無駄遣いを減らし、より満足度の高い購入ができるようになることでしょう。
