もし整理や断捨離が苦手だと感じている方がいれば、まずは文房具の整理から始めることをおすすめします。
この記事では、文房具を整理するメリットと、もう必要ない文房具の具体例を4つ挙げてご紹介します。
文房具整理のメリット
文房具の整理をおすすめする主な理由は、始めやすいことです。
・多くの人が気づかずに多数の文房具を持っています
・小さくて軽いため、簡単に捨てることができます
・もし誤って多くを捨ててしまっても、再購入は容易です
・比較的安価なので、経済的な負担が少なく、気軽に処分できます
・すぐに見つけることができるため、探す手間が省けます
これらの理由から、文房具は整理しやすく、断捨離をスムーズに進めることができるのです。
次に、処分をおすすめする文房具の種類を4つ、具体的に紹介します。
余分なアイテムの整理
余分なアイテムを減らし、本当に必要な量だけを残すようにしましょう。
私は個人的に文房具が大好きで、このブログでも何度か文房具について書いてきました。一般的に、日本人は文房具を愛する傾向があると思います。日本には機能的でデザインが優れた文房具が豊富にあります。日本で生活していると、これが当たり前だと感じていましたが、カナダに来て、これが日本独特の文化だと気づきました。
日本では、子どもの頃から文房具を含む学習用品に触れる機会が多く、小学生のときには、名前を書いたシールが貼られた文房具や算数の授業で使う計算棒が入ったお道具箱を学校からもらったことを覚えています。これを父が全部用意してくれました。
書道の筆や裁縫道具など、日本の子どもたちは多様な道具を使いながら育つため、物が多い環境に自然と慣れています。大人になっても、特に文房具に興味がない人でも、コンビニや100円ショップ、文房具専門店でつい多くを購入してしまうことがあります。
また、手帳を利用することも多く、新しいことを始めるときには、まず必要な道具を揃えることからスタートする人が多いです。これは、多くの道具に囲まれて育った背景が影響しているのかもしれません。
使われない文房具の処分
ほとんど使っていない文房具は、処分を考えてみましょう。
所有するアイテムが増えれば増えるほど、使わないものも増えるものです。
たとえば、私自身、クリップを大量に持っていましたが、実際には日常でほとんど使うことはありませんでした。使わないクリップは学校へ寄付していましたが、それでもまだたくさん残っていました。クリップは何度も使えるため、なかなか減らないのです。
最近では、動物の形をしたユニークなクリップなど、特別なデザインのものも見かけます。これらは通常のクリップよりも価格が高く、そう頻繁には購入しません。しかし、購入したとしても、その可愛らしさから使うのが惜しくなり、結局は机の引き出しの中で眠ってしまいます。
あなたの家にも、「買ったはいいけれど使っていない文房具」があるかもしれません。また、イベントで一度使っただけで、その後は使う機会がないアイテムもあるでしょう。
長期間使わずに保管するのはもったいないと思いませんか?文房具は元々、何かをするために開発され、販売されていますが、使われずに置かれていると、最終的には誰かが処分することになります。
ダウンサイジングや断捨離を検討しているなら、待つのではなく、今すぐそれを必要とする人に譲るのが良いでしょう。そうすることで、引き出しを開けたときに「買ったけれど使っていないな」と感じることがなくなります。
保存していたことで劣化した文房具、たとえば黄ばんでしまった封筒なども処分しましょう。昔は気に入っていたけれど、今は興味が変わってしまったアイテムも手放す時が来たのかもしれません。
機能不全の文房具の整理
状態が悪くなり使用が難しくなったり、経年劣化で機能が低下した文房具は処分することをお勧めします。使いにくい文房具を無理に使い続ける必要はありません。以下は、処分を検討すべき文房具の例です:
・乾燥してほとんど使えなくなったフェルトペン
・故障して使いづらくなったシャープペンシル
・インクがかすれてしまうボールペン
・削り器で容易に折れてしまう色鉛筆
・汚れて効果が悪くなった消しゴム
・インクが固まって使用不可能になったスタンプパッド
・中身が乾燥してしまった接着スティック
・塗布部分が破れてしまった接着スティック
・針が挿しにくくなったステープラー
・錆びて使用に耐えなくなったはさみ
・角が欠けて危険になった定規
・ファスナーが壊れたペンケース
・切れ味が悪くなったカッターナイフ
・固まってしまい使用できない修正液
・粘着力がなくなった粘着テープ
・インク漏れを起こす万年筆
これらの文房具を使い続けることは作業効率の低下を招くだけでなく、場合によってはさらなるトラブルや損傷の原因となることがあります。
完全に使用済みのアイテムの処分
完全に使用済みであるにも関わらず、まだ捨てられていないアイテムは処分することを考えましょう。
例えば、インクが完全になくなったにも関わらず、デザインが可愛いために装飾品として保持しているフローティングペンがあります。
私たちは新しいものを購入した後でも、使い切ったものを捨てるのを躊躇することがよくあります。人間は物を捨てることに抵抗感を持つため、壊れたり完全に使用済みであっても、「もったいない」と感じることがあります。
文房具がもう機能しないにもかかわらず、何か別の用途で使えるかもしれないと考えたことはありませんか? 例えば、クラフトに利用したり、写真撮影の小道具にしたりするなどのアイデアが思い浮かぶかもしれません。
実際、壊れた文房具を再利用する方法を模索する人は多いです。
これは文房具をその役割以上に活用する素晴らしい例ですが、「何かに使えるかも」と考えて使い終わったアイテムを保持することは、節約志向が強い人が陥りがちな罠です。
インターネットが普及する前は、情報を探す手段が限られていましたが、今は無駄なリサイクル方法を延々と調べ、結局は使わないものを燃えるゴミとして処分することになりがちです。
「いつか何かに使える」と保持したものが実際に有効活用された例を振り返ってみてください。多くの場合、長期間保管されただけで、再利用を試みてもうまくいかなかったという結果に終わります。
使い切ったものを再利用するのはリユースの精神を象徴する行為ですが、社会的なリサイクルやリユースにはコストがかかるように、個人レベルでも成功するリユースには時間や意識、リソースが必要です。
もし時間、お金、精神的な余裕があれば、そのアイテムを保管しても良いでしょうが、そうでなければ、使い切ったものはもう役目を果たしたと考え、手放すべきです。
まとめ
今回はアイテムを捨てることを推奨しましたが、アイテムを完全に使用するのが最も理想的です。しかし、多くの場合、個人だけでは消費しきれない量があることもあります。私自身、まだ使えるものはすべて寄付し、残りはコツコツと使い切ってきました。多量の文房具を整理した後、手持ちの筆記具を使い切る方針に切り替えました。いつまでも引き出しやクローゼットに保管しておくことはお勧めしません。使い切るか、手放すかを決断しましょう。