自宅での暇な時間に服を整理しても、なかなかすっきりしないことがあります。そのような場合、何が問題となっているのかを特定し、解決策を見つけることが、服の量を減らすためのカギとなります。
この記事では、その具体的な方法を詳しく説明します。
このような状況なら
雑誌の特集やYouTubeなどのオンラインメディアを見ても、服を捨てるのが難しい人は多いものです。
購入した際にはどの服も気に入っており、それぞれに価値を感じ、「この服はこんな時に必要だ」と思ってしまうため、気づけば大量の服を持っていることになります。
この記事は、そうした問題を抱える人たちに向けて書かれています。
服を捨てる一般的な方法
私が初めて断捨離を行った際は、具体的な目標もなく、ただ溢れるばかりの物に圧倒されていました。
洋服の整理には次のような一般的な手順を取ります。
ステップ1: 全ての服を取り出す
ステップ2: 一つずつ確認し(必要なら試着も行い)、残すか捨てるかを決める
ステップ3: 満足するまでステップ1と2を繰り返す
これが断捨離の基本的なプロセスですが、この方法だけでは問題が解決しないこともあります。
もし上手くいけば、これほど多くの整理関連の本が出版されることもなかったでしょう。
洋服整理がうまくいかない理由
もし一般的な整理の手順に従っても上手くいかない場合は、どの段階でつまずいているのかを考察することが助けになります。それぞれの障害を一つずつ解消する方法を解説します。
ステップ1: 取り出しに苦労する
洋服を整理する最初の段階で、多くの人が困難に直面します。以下に、よくある困難を挙げてみます。
・整理する意欲はあるが、実際には何も始めていない。
・部屋が散乱しており、服を広げるスペースがないため、適当に選んでしまう。
・家のいたるところや外部の倉庫、実家に服が散らばっていて、一か所に集めるのが難しい。
まだ整理を始めていない場合は、まず行動に移すことから始めましょう。理想ばかり追求せず、今すぐに取りかかることが大切です。
スペースがない場合は、まずは部屋の中で場所を確保することからスタートします。床やテーブルの上にある物を片付けましょう。
服がいろいろな場所にある場合は、まずそれを一箇所に集めることから始めます。
ステップ1は断捨離の中でも最もシンプルですが、意外と多くの人がこの段階で躓いています。新しいことを始めるのはエネルギーが必要ですから、「明日からやろう」とせず、今日から始めることを推奨します。
ステップ2: 選別が難しい理由
選別する段階では、「もったいない」「いつか着るかも」といった感情が邪魔をします。以下に選別でつまずく主な理由を挙げます。
・元々決断力に欠ける。
・明確な目標が設定されていない。
・緊急性を感じていない。
・どの服を残すべきかが明確でない。
・決断を下すべき時に集中できず、他のことを考えてしまう。
・気分の変動が選別を難しくする。
決断力が低いからといって、選べないわけではありません。これまで他人任せにしていたとしても、服の選別は自分で行うべきです。
決断に自信がない場合は、自己ルールを設けることをお勧めします(例えば、「1年間着ていなければ捨てる」など)。
断捨離には明確な目標を設定しよう
断捨離を成功させるためには、明確な目的を持つことが欠かせません。目的が曖昧だと判断が困難になり、方向性を見失いやすくなります。
何を整理するにしても、目標をはっきりさせることが重要です。服の整理では、特に実際に着るものだけを残すことが一般的な目標です。
どの服を残すべきか?
他人が着ていて素敵に見える服、気に入っているデザインや色の服、高価だった服、品質が良い服も、実際に着ないのであれば保持する価値はありません。
しかし、時間的、経済的な余裕がある場合は、これらの服を保管しても良いでしょう。ただし、これらは日常着とは別に、装飾用や気分転換用として別の場所に置くことが望ましいです。これにより、日常的に着用する服の選択を邪魔することがなくなります。
持続可能なクローゼットの実現に向けて
クローゼットを持続可能に保つためには、不必要な服の購入を控えることが重要です。
服が増え続ける主な原因は、新しい服を継続的に購入する習慣にあります。購入を控えるためには、次の二つの理由に対処する必要があります。
・現在のクローゼットに満足していないこと
・買い物が習慣化していること
理想のクローゼットを求める欲望が強い場合、つい新しい服を買い足してしまいがちです。この場合、全てを一新するのではなく、古くなった服の買い替え時に少しずつクローゼットを整理していくのが賢明です。
断捨離は完全に終わっていますか?
選別作業をしても、実際に服を捨てるプロセスを最後まで完了していない場合、整理が進まない状態が続くことがあります。
「完了していない」とは、処分することを決めた服を実際に家の外に出していない状況を意味します。
例えば、オンラインマーケットやフリーマーケットに出品するつもりでいても、家に置きっぱなしにしている場合、これはまだ処分が完了していないということです。
スムーズに処分するためには、予め捨てる服の処分先を決めておくことが重要です。方法は廃棄、寄付、再販など多岐にわたります。
まとめ
この記事では、整理する際につまずきがちなポイントを見つけ、対策することの重要性を強調しました。
選別時の迷いや、決断力を強化する方法については過去の記事に詳しく記載していますので、そちらも参照してください。
クローゼットが満杯で「着るものがない」と感じる場合、新しい服を購入することは避けるべきです。「服が足りないから買えばいい」と考えがちですが、実は既に十分な量を持っていることが多いです。
服の枚数を数えてみてはいかがでしょうか。通常、50着以上あれば日常生活には十分です。服は使い捨てるものではなく、洗って繰り返し着用するものです。
稀に、服の種類が偏っていることで本当に足りない場合もありますが、多くの女性はすでに十分な服を持っています。
新しい服を買うのではなく、既に持っている服と向き合うことが、服の過多問題を解決する方法です。